こんにちは☺
こちらの記事↓では、2023年度吹奏楽コンクール課題曲の一覧と気になる部分について
大雑把に予想・解説をしました。
【音源公開】2023年吹奏楽コンクール課題曲決定 解説!ソロは?音源は?
この記事では、課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~
のソロや編成、作曲者についてを書きたいと思います✎
この記事の目次
作曲者の宮下秀樹さんについて
宮下秀樹さんプロフィール
中学校教諭、作曲家。新潟大学教育学部を声楽科で入学し、作曲家で卒業。東京学芸大学大学院作曲家修了。吹奏楽のための「エール・マーチ」で第30回朝日作曲賞に入選。
2023年度吹奏楽コンクール課題曲スコアよりー
宮下秀樹さんといえば、2020年の吹奏楽コンクール課題曲「エール・マーチ」の作曲者ということで
記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、課題曲に選ばれるなんてすごいですね。
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア 解説
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア 演奏時間、難易度は?
演奏時間は約4分とされており、今回の課題曲の中で一番演奏時間が長いです。
難易度は、第一印象で高めだと感じました。
いきなり冒頭のホルン、トランペットが目立ちます。
木管楽器は特に全体的に細かい音符が多いですが、その上縦をかなり揃えないといけなかったり
さらに、ダイナミクスの幅が求められる曲です。
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリアの特徴は?
作曲者の宮下さんはこんな風に語っています。
普通ポロネーズというと、ゆったりとした優雅なイメージや、紳士淑女が手を取り合って踊るイメージなどがあると思いますが、このポロネーズは違います。テンポが速く、荒々しく、何だか落ち着かないです。中にはボレロ色の強い3 連符も見られ、「一体どこがポロネーズ?」「なぜアリアとセットで?」と思われても仕方ありません。それは、この
曲を書いている最中に、正義・勇気・恵愛・慈悲・希望・平和など、現代社会への様々な思いを巡らせる機会が多かったからだと思います。ー会報すいそうがくより
宮下さんがおっしゃっている通り、テンポが速く、3連符が多数見受けられるのが特徴かと思います。
忙しい現代を現した、”今風のポロネーズとアリア”といったところでしょうか。
スピード感、疾走感、などが表現できると良いのではないでしょうか。
いずれにせよ、ポロネーズ・アリアがどのようなものなのか、を知ったうえで演奏そうする事が必須だと思います。
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア 演奏のポイントは?
やはり何より「3拍子」というのがこの曲の特徴です。
日本人は3拍子が苦手とよく言われますが、3拍子と言っても色んな取り方があります。
この曲の背景、形式などをよく汲んでリズムをとることがポイントだと思います。
宮下さんは、演奏のポイントを以下のように語っています。
ポロネーズにボレロ色も混じる独特な3拍子をどのように表現するかが、演奏上の大きなポイントです。
全体を通してテンポには幅を持たせました。特にアリアは様々な想いや願いを乗せて、表情豊かに演奏してください。小編成の場合はperc.(打楽器)の音量バランスに十分留意してください。
(中略)大編成、小編成、いずれの場合も最善のバランス、サウンドを目指してください
ースコアより
アリアの部分にはソロが登場します。勇ましいポロネーズと、優雅なアリア、この対比をいかに表現できるか、というところもポイントだと思います。
いいソロを演奏できれば、そこでの加点もあるかもしれません。
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア編成は?
木管・弦楽器
ピッコロ |
フルート1,2 |
オーボエ |
ファゴット |
E♭クラリネット |
B♭クラリネット1,2,3 |
E♭アルトクラリネット |
B♭バスクラリネット |
E♭アルトサックス1,2 |
B♭テナーサックス |
E♭バリトンサックス |
ストリングベース |
金管・打楽器
B♭トランペット1 |
B♭トランペット2,3 |
Fホルン1,3 |
Fホルン2 |
トロンボーン1,2,3 |
ユーフォニウム |
チューバ |
スネアドラム,タンバリン |
クラッシュシンバル,サスペンドシンバル |
バスドラム |
タムタム、カスタネット、トライアングル |
斜字はオプション
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア ソロのあるパートは?
ソロがあるパートは以下です
・トランペット
・トロンボーン
・クラリネット1st
・ユーフォニアム
いずれも曲の中間以降です。
(トランペット、トロンボーンのソロはtuttiでも良いとされています)
課題曲Ⅱ.ポロネーズとアリア音源は?
現在、プロの演奏はこちらで、冒頭1分ですが聴くことができます。
ざっと全部聞いてみて、気に入ったものをYoutubeで検索してみてはいかがでしょうか。
打ち込み音源ですがフルはこちらで聴けます。
まとめ
現役中学校教諭の宮下秀樹先生が作曲したという、ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~。
2020年度課題曲の「エール・マーチ」はかなり人気なマーチでしたが、そんな宮下先生が作曲されるマーチではない課題曲。
個人的にはとても楽しみにしていたのですが、とてもかっこよくて壮大な曲ですね。
宮下さんがおっしゃるよう、アリアは願いや思いを込めて演奏すると、審査員やお客様に伝わるものも大きいと思います。
色んな思いが載った、「ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~」が聴けることを楽しみにしています!
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