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【音源公開】2024年吹奏楽コンクール課題曲決定 解説!ソロは?音源は?

2024年度吹奏楽コンクールの課題曲が決定し、冒頭音源も発表されました!!

楽譜が購入できるのは、2024年の1月頃からですが、どんな曲か気になりますよね。

楽譜がみなさんの手元に届くまで、少しでも分かっている情報をシェアしたいと思って更新しました。

順番に、作曲者や曲名などを解説していきたいと思います。

2024年度吹奏楽コンクール課題曲一覧

2024年の吹奏楽コンクール課題曲は以下の4曲です。

1.行進曲「勇気の旗を掲げて/渡口公康(第33回朝日作曲賞)
2.風がきらめくとき /近藤礼隆
3.メルヘン /酒井 格 (委嘱作品)
4.フロンティア・スピリット/伊藤宏武

このようなラインナップです!各曲のプチ情報や、作曲者などについて書いていきます。

昨年から大きく変わったことは、「オーボエ、ファゴット、エスクラ、弦バスが4曲とも全て”オプション楽器”になったこと」ですかね。

少子化ゆえに仕方ないかと思いますが、この4つの楽器を担当している人にとっては少し寂しくもありますね…!

1.行進曲「勇気の旗を掲げて」/渡口公康(第33回朝日作曲賞)

こちらは、1つめのマーチ課題曲で、第33回朝日作曲賞を受賞された曲です。

渡口公康さんは、2011年度課題曲Ⅳ「南風のマーチ」の作曲者です。そこから13年ぶりの課題曲採用となりました。

渡口公康さん プロフィール

〔略歴と主な作品〕1988年長崎県生まれ。長崎県立佐世保西高等学校卒業、熊本大学工学部卒業。高校、大学と吹奏楽を続ける。担当は打楽器。現在、長崎県内の高等学校にて数学科・情報科教諭として勤務する傍ら、九州地方を中心に作曲活動を行っている。今作にて第33回朝日作曲賞を受賞。

主な作品:南風のマーチ(2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ)、他委嘱による吹奏楽曲、アンサンブル曲など。

行進曲「勇気の旗を掲げて」」どんな曲?

課題曲1番は「行進曲」ということでマーチです。冒頭音源が公開されたので聞いてみました。

「勇気の旗」ということで、冒頭から明るくて勇ましい雰囲気が漂う曲です。トランペットが難しそうな感じがしました。ただ、王道なマーチなので、この曲を選ぶ学校が多い気がしました。

おそらく「よくある課題曲だ」という印象を持たれれる方が多いと思います。

行進曲「勇気の旗を掲げて」」ソロパートは?

ソロは、TRIOのあとにピッコロがあります。ピッコロがない場合は1stフルートが吹くような指示があります。

2.風がきらめくとき /近藤礼隆

2番の課題曲はマーチではない曲です。作曲者の近藤さんは1995年生まれという、まだ20代のフレッシュな作曲家です。

近藤礼隆さん プロフィール

〔略歴と主な作品〕1995年埼玉県東松山市生まれ、千葉県柏市育ち。渋谷教育学園幕張高等学校、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科を卒業。作曲を植野洋美、西岡龍彦の各氏に、音楽理論を故・山口博史氏に師事。これまでに、第52回JBA「下谷賞」受賞、21世紀の吹奏楽 第22回“響宴”入選、第12回日本管打・吹奏楽学会作曲賞佳作。

主な作品:「吹奏楽のための狂詩曲〜九頭龍大神の伝説による」(第52回JBA「下谷賞」受賞作品)、「吹奏楽のための狂詩曲〜鍾馗の伝説による」、「光焔の鼓動」など

風がきらめくとき どんな曲?

とてもすてきな曲名ですね。冒頭はゆったりとした木管のメロディが特徴かと思います。これは上手な学校じゃないと冒頭からコケてしまうので高校生or上手い中学校向けな感じがします。

ただ、終始穏やかなテンポで流れる曲だそうで、初心者にはありがたい曲かもしれません。全編公開が楽しみです。

風がきらめくときソロパートは?

ソロは、ピッコロとアルトサックスにあります。

3.メルヘン /酒井 格

こちらもとても可愛らしい曲名。酒井格は、吹奏楽界で知らない人はいないというくらい有名な方ですね。「たなばた」や、「大仏と鹿」はとくに有名です。たなばた のようなロマンチックな曲なのかもしれません。以外なことに、酒井さんが課題曲を作るのは今回が初めてだそう。「委託作品」ということで、連盟が酒井さんに依頼して誕生した流れになります。

  酒井 格さん プロフィール

〔略歴と主な作品〕大阪音楽大学大学院作曲専攻を修了。Osaka Shion Wind Orchestra、なにわ≪オーケストラル≫ウインズ、自衛隊音楽隊などのプロ吹奏楽団や、スクールバンド、市民バンドより数多くの委嘱を受け新作を発表。第81回(平成21年)以降、選抜高校野球大会では入場行進曲の編曲を担当。平成28年度・第25回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作編曲部門)受賞。平成23年度以降、JBA下谷賞を5回受賞。21世紀の吹奏楽「響宴」会員。大阪音楽大学非常勤講師。大阪芸術大学客員教授。

主な作品:「The Seventh Night of July(たなばた)」(1988)(De Haske)、「森の贈り物」(2003)(De Haske)、アルトサクソフォンと管弦楽のための「シーサス・クロッシング」(2021)(全音楽譜出版社)

メルヘンどんな曲?

この曲は、マーチではありません。「メルヘン」とは、ドイツ語で「童話」「おとぎ話」を意味します。
酒井さんはこの曲について、こう語っています。

”鈴木英史さんの「ジェネシス」、天野正道さんの「レトロ」に触発され、このタイトルを思いついた時、何かワクワクするような音楽が舞い降りてきました”

どちらも素晴らしい曲だったので、その曲からインスピレーションを受けたということで、期待できます。冒頭は賑やかで、そのあとどう展開していくのか楽しみな1曲です。

また楽譜が公開され次第、詳しく解説します。

メルヘン ソロパートは?

最初の方にアルトサックスのソロがあります。

4.フロンティア・スピリット/伊藤宏武

課題曲4は、2つめのマーチです。伊藤宏武さんは最近まで楽器メーカーに勤めておられたようで、作曲家としてまだキャリアがそこまでなくお若い方ですが、課題曲に採用されたとのこと素晴らしいです。

伊藤宏武さん プロフィール

〔略歴と主な作品〕1991年長野県生まれ。6歳よりピアノを、中学校在学時より吹奏楽部にてサクソフォンを始める。大学在学時にジャズへ転向。現在は東京都や静岡県を拠点にビッグバンドや小規模のジャズ・アンサンブルにて音楽活動を行っている。主な作品:“See You Again At Cottage Bistro”、“Onward Vineyard”、“Good Days Ahead”等のビッグバンド向けオリジナル作品のほか、ジャズ・アンサンブル向けの編曲作品多数(いずれも未出版)。

フロンティア・スピリット どんな曲?

全体として「式典行進曲」をイメージして作られたそうです。なのであまりテンポは速すぎないマーチかと思います。

2023年度の課題曲マーチは、2曲とも軽くて速い曲だったので、「フロンティア・スピリット」は、久しぶりに重みのあるマーチとなりますね。

ただ、伊藤さん曰く「転調が多い」とのことで、演奏に慣れていない人には難しく感じるマーチかもしれません。

フロンティア・スピリット ソロパートは?

ユーフォニアムとトランペットにソロがあります。が、tuttiでもいいと、楽譜に指示があります。

まとめ 冒頭の音源が公開!

今回は、課題曲4曲の発表と、冒頭音源を聴いた感想や作曲者について書いてみました。楽譜が公開され次第、ソロや特徴など、1曲ずつ詳しく解説したいと思います。

ちなみにこちらのYoutubeで、各曲の冒頭が聴けるようになりました。

ぜひ聴いてみてくださいね。

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