こちらの記事↓では、2020年度吹奏楽コンクール課題曲の一覧と気になる部分について
大雑把に予想・解説をしました。
(コロナで2020年度吹奏楽コンクールが中止になったため、2021年度課題曲として使われます)
【音源公開!】2021年度吹奏楽コンクール課題曲!音源やソロ、作曲者について!は?
この記事では、2021年吹奏楽コンクール課題曲
Ⅳ吹奏楽のための「エール・マーチ」の作曲者についての解説と、編成などを書きたいと思います✎
この記事の目次
作曲者の宮下 秀樹さんについて
宮下 秀樹さんプロフィール
新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程作曲専攻卒業。東京学芸大学大学院作曲専攻修了。第11回吹田音楽コンクール作曲部門3位(1、2位なし)。第6回東京国際室内楽作曲コンクール入選。2009年、新潟県文化振興財団助成事業で新作オペラを発表。2014年より、左
手のピアニスト舘野泉氏の「舘野ファミリー&フレンズ」コンサートで作品発表、全国8か所でツアー公演。現在、新潟市立鳥屋野中学校教諭、吹奏楽部顧問を務める。
会報すいそうがくより
なんと、宮下 秀樹さんは現役の中学校教諭であり吹奏楽顧問をなさっているのですね!
顧問の先生が作った曲が吹奏楽コンクール課題曲に選ばれるなんて、生徒さんたちはさぞかし嬉しいことでしょう!
”吹奏楽顧問の作曲した曲が課題曲に選ばれる”といえば、「エアーズ」や「汐風のマーチ」を作曲された田嶋 勉先生が有名で、割と記憶にも新しいですね。
田嶋先生は千葉県の柏中学校で顧問として「エアーズ」を演奏した年には、全国大会へ出場し銀賞を受賞したという有名なお話もありますね。
今回課題曲Ⅳを作曲された宮下秀樹さんの学校も、ご自身の作った曲でコンクールに挑戦するのでしょうか。少し興味があります!
課題曲Ⅳ.吹奏楽のための「エール・マーチ」解説
吹奏楽のための「エール・マーチ」に込められた思い
「エール」=”応援” これがキーになっているみたいです。
先ほど述べましたが作曲者の宮下さんは、中学校教諭ということで、普段から
運動部の応援や、友人同士の励ましなど、学校生活で色んな「エール」を目にするそうです。
この何気ない一コマにいろんなドラマがある、ということで色々インスピレーションを受けて作曲されたようです。
会報すいそうがくによると、実は、最初から吹奏楽コンクール課題曲を書こうと思って書き始めたのではないらしく、
「もとは、運動部への選手激励会の時に、選手の入退場で使うつもりだった」と語っておられます。
しかし、書いていくうちにご自身の吹奏楽部員と接しているうちに気持ちが変わったそうで、激励会用としてだけでなく、頑張っている生徒たちを見らなってコンクール課題曲に応募できるくらいに仕上げよう。
ということで精度を高め、晴れて吹奏楽コンクール課題曲として選ばれたそうです!
とっても素晴らしい先生ですね。普段から色んな所で切磋琢磨する生徒たちを見て曲を書くなんてとってもステキです。
それに、運動部の激励のために曲を作る、だなんて、私は聞いたことがありません!笑
吹奏楽のための「エール・マーチ」 特徴や編成は?
マーチらしいマーチではありますが、例年のマーチに比べて木管の細かい動きが多いような印象を受けました。またブリッジ部分では金管の速いアルペジオも出てきて、そういった技術が求められる曲でもあると思います。
吹奏楽のための「エール・マーチ」 編成
木管・弦楽器
ピッコロ |
フルート1,2 |
オーボエ(オプション) |
ファゴット(オプション) |
E♭クラリネット(オプション) |
B♭クラリネット1,2,3 |
E♭アルトクラリネット(オプション) |
B♭バスクラリネット |
E♭アルトサックス1,2 |
B♭テナーサックス |
E♭バリトンサックス |
ストリングベース(オプション) |
金管・打楽器
B♭トランペット1 |
B♭トランペット2,3 |
Fホルン1,3 |
Fホルン2 |
トロンボーン1,2,3 |
ユーフォニウム |
チューバ |
スネアドラム |
バスドラム |
クラッシュシンバル・サスペンドシンバル |
トライアングル・グロッケン |
吹奏楽のための「エール・マーチ」 ソロ
・ホルン1st
に、soloの表記がありました!マーチでホルンソロは珍しいですね。
ソロといっても、別のパートがメロディを演奏している中でのソロとなります☺
一部分、グロッケンが目立つところもありました!
全体的に、特に目立つパートなどはないように思います。
吹奏楽のための「エール・マーチ」 音源は?
ユーチューブに公開されていました!こちらです。落ち着いたテンポで大人っぽい演奏ですね。
まとめ
現役中学校吹奏楽部顧問の宮下さんが作曲された「エール・マーチ」。
作曲の背景を知るだけで、曲へのイメージも膨らむのではないでしょうか。
作曲者の宮下さんは、作曲の経緯を踏まえて「ドラマチックな演奏をしてほしい」とおっしゃっています。
色んなエールをイメージしながら、前半は軽やかに、後半部分はドラマチックで柔らかいサウンドが聴かせられたら素晴らしいマーチになるのではないでしょうか!
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