こんにちは☺
こちらの記事↓では、2022年度吹奏楽コンクール課題曲の一覧と気になる部分について
大雑把に予想・解説をしました。
この記事では、今年の課題曲Ⅲ「ジェシネス」のソロや編成、作曲者についてを書きたいと思います✎
この記事の目次
作曲者の鈴木英史さんについて
鈴木英史さんプロフィール
鈴木 英史 すずき・えいじ 1965年東京生まれ、東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。作曲、ピアノ、声楽、指揮、雅楽、尺八等を学ぶ。安宅賞、第11回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作編曲部門)受賞、 外務省在外公館長表彰受章。2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会開閉会式にて楽曲使用、国民体育大会、ねんりんぴっく式典音楽、国民文化祭創作音楽等担当。
主な作品:「カントゥス・ソナーレ」「ソング・アンド・ダンス」「大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン」等。2022年度吹奏楽コンクール課題曲スコアよりー
課題曲Ⅱの「鈴木雅史」さんとお名前がとっても似ていますが、もちろん別人です!
(鈴木雅史さんは、ずっと鈴木英史さんに憧れがあったそうです。)
鈴木英史さんの代表曲「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」は結構知っている人も多いのではないでしょうか。
課題曲Ⅲ.ジェシネス 解説
課題曲Ⅲ.ジェシネス 難易度、演奏時間は?
こちらの曲、Ⅴ以外の4曲の中では1番難易度が高いと、個人的に思いました。
理由は、単に臨時記号が多いのと、リズムが毎回似ているようで違う、そしてハーモニーが複雑だからです。
演奏者の技術はもちろん、指揮者の曲に対する理解がとても求められる曲です。
音楽のことがあまり分からない指揮者なのであれば、避けた方が無難なのではないでしょうか。
ある程度実力のあるバンド、指揮者が揃っているのであればかなり感動させることができる曲だと思います。
演奏時間は、約3分とされています。
課題曲Ⅲ.ジェシネス 特徴は?
会報すいそうがくにて、鈴木英史さんはこんな風に語っています。
「ジェネシス」という題名には、譜面を読み、表現を生むという基本を再度見直そう、という意味を込めました。難しい事抜きに、自然に内声や和声に耳と目が行き表現が作れます。例を挙げれば、Cl.1st.やA.Sax.1st.が内声を担当したり、旋律より内声の音が多く、知らぬ間に転調していたり、打楽器が単独のカデンツを作ったり、Timpaniの和声にハマらない古典用法等々。ソロも無く、平易な譜面な分、耳を使えることでしょう。
鈴木英史さんはベテラン作曲家です。演奏において、うわべだけでなく、楽譜を読むこと・表現する事に関して
この曲で勉強してほしい、知ってほしいという願いを込めているんですね。
この曲の本当の良さを知るためには、和声や調性など、少しレベルの高いところまで勉強しないと難しそうですね。
課題曲Ⅲ.ジェシネス 演奏のポイントは?
「特徴」のところにも書きましたが、引用部分に続きます。
「ジェネシス」という題名には、譜面を読み、表現を生むという基本を再度見直そう、という意味を込めました。難しい事抜きに、自然に内声や和声に耳と目が行き表現が作れます。例を挙げれば、Cl.1st.やA.Sax.1st.が内声を担当したり、旋律より内声の音が多く、知らぬ間に転調していたり、打楽器が単独のカデンツを作ったり、Timpaniの和声にハマらない古典用法等々。ソロも無く、平易な譜面な分、耳を使えることでしょう。
ー会報すいそうがくより
やはり、和声。がポイントになりそうです。耳を使う、アンサンブル力がかなり試される曲でもあると思います。
いかに、指揮者がこの曲を理解するかというところも重要そうですね。
課題曲Ⅲ.ジェシネス 編成は?
木管・弦楽器
ピッコロ |
フルート1,2 |
オーボエ(オプション) |
ファゴット(オプション) |
E♭クラリネット(オプション) |
B♭クラリネット1,2,3 |
E♭アルトクラリネット(オプション) |
B♭バスクラリネット |
E♭アルトサックス1,2 |
B♭テナーサックス |
E♭バリトンサックス |
ストリングベース(オプション) |
金管・打楽器
B♭トランペット1 |
B♭トランペット2,3 |
Fホルン1,3 |
Fホルン2 |
トロンボーン1,2,3 |
ユーフォニウム |
チューバ |
ティンパニ |
スネアドラム |
クラッシュシンバル,トライアングル,サスペンドシンバル |
バスドラム,ウインドチャイム |
グロッケン |
課題曲Ⅲ.ジェシネス ソロのあるパートは?
この曲のスコアに「solo」の記載はありませんでした。
とにかくアンサンブル!な曲だと思います。吹奏楽の醍醐味が味わえそうな曲ですね。
課題曲Ⅲ.ジェシネス 音源は?
現在、吹奏楽連盟のホームページに1分程度の音源が公開されています!
フルで公開されているものはないので、また公開され次第アップします!
まとめ
2022年度吹奏楽コンクール課題曲の中で唯一「委嘱作品」である、Ⅲのジェシネス。
やはり委嘱作品は、毎回曲の完成度が高いです。それだけ、奏者に求められるものも大きいと思います。
色んな解釈のジェシネスが聴けることを楽しみにしています!