こんにちは☺
こちらの記事↓では、2022年度吹奏楽コンクール課題曲の一覧と気になる部分について
大雑把に予想・解説をしました。
この記事では、今年の課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチのソロや編成、作曲者についてを書きたいと思います✎
この記事の目次
作曲者の奥本伴在さんについて
奥本伴在さんプロフィール
奥本 伴在 おくもと・ともあり 1969年奈良県生まれ。中学校より吹奏楽を始める。東京コンセルヴァトアール尚美吹奏楽専攻科において吹奏楽指導法・編曲法などを学ぶ。ホルンを大野良雄氏に師事。帰郷後はアマチュアバンドの指導を手掛けながら研鑽を積み、2014年に合奏指導を主とした音楽教室「ユバル・ムジーク」を設立。現在は指揮者・演
奏者として活動中。主な作品:「大和の風」劇中音楽、吹奏楽と朗読のための「竹取物語」、同「ブレーメンの音楽隊」会報すいそうがくよりー
奥本さんは現在(2022年1月時点)53歳ですね。ホルンを専門に学ばれ、現在は奈良県にて音楽教室を主宰されています。
「合奏指導を主とした音楽教室」ということで、とても珍しい音楽教室です。その他、指揮者・作曲者としてもマルチに活躍されているようです。
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ 解説
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ 演奏時間・難易度は?
個人的な感想としては、ベースラインを担当する「低音軍」にとってはⅡよりⅣのサーカスハットマーチの方が難しいと思います。
なぜなら、例年の課題曲にはあまりない、付点などの細かいリズムや、変ったリズムうちがよく出てくるからです。
メロディ楽器の人は、慣れればそこまで難しくないように思います。
演奏時間は約3分とされています。
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ 特徴は?
サーカスハットと聞くと、「サーカスの帽子?」と思いがちですが、実は「サーカス小屋」のことだそうです。
スコアには、「タイトル通り、目まぐるしく展開するサーカスの演じ物を観てワクワクドキドキするような音楽が表現できるといいでしょう」と、書かれています。
奥本さんは、かねてより課題曲に採用されることにとても憧れがあったらしく、会報すいそうがくにてこんな風に語っています。
(前略)何年にもわたり一次審査落ちの山を築いた。才能の無さを痛感し、出してもムダと思いながらも春先になるとなんとなく曲の片鱗が頭に浮かび、締切までにはなんとなく出来上がってしまい、折角だから出そうかということの繰り返しとなった。そんなこんなで気付けば最初の応募から三十年近くが経過。紅顔の吹奏楽少年も髭の似合う中年男性となった。幸いなことに落選作の幾つかは自分の指導しているバンドで演奏する機会があり日の目を見ることができたが、もうそろそろ夢を見るのも終わりにするかと思っていた矢先の受賞の報せであった。正直嬉しさよりも戸惑い
の方が勝った。ー会報すいそうがくより
念願の課題曲採用だそうです。ご自身も吹奏楽部で青春時代を過ごしたそうで、吹奏楽に対する想いはとても熱いようですね。
この曲を演奏する事になった方たちにとって、思い出の曲となるように願っているとのことです。
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ演奏のポイントは?
「特徴」のところにも書きましたが、とにかく目まぐるしく展開するということで、それぞれの場面をいかに表現するかが重要で、
また、日本人が苦手とされる「付点の音符」がたくさん出てくるのですが、そのリズムがポイントになるかと思います。
もう一つのマーチ課題曲のⅡは、基本的にチューバなどの低音軍は四分音符ばかりでしたが
このⅣは、低音のリズム隊にもたくさん付点の音符が出てきます。
トリオは、リズムよりも「ハーモニー」が大切です。そしてラストスパートは華やかに。
こう書いているだけでも「目まぐるしく展開する」と言われていた意味が分かりますね。
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ 編成は?
木管・弦楽器
ピッコロ |
フルート1,2 |
オーボエ |
ファゴット |
E♭クラリネット |
B♭クラリネット1,2,3 |
E♭アルトクラリネット |
B♭バスクラリネット |
E♭アルトサックス1,2 |
B♭テナーサックス |
E♭バリトンサックス |
ストリングベース |
金管・打楽器
B♭トランペット1 |
B♭トランペット2,3 |
Fホルン1,3 |
Fホルン2,4 |
トロンボーン1,2,3 |
ユーフォニウム |
チューバ |
スネアドラム |
バスドラム |
クラッシュシンバル,トライアングル |
シロフォン |
グロッケン,サスペンドシンバル |
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ ソロのあるパートは?
この曲は、前半にバスクラリネット、ピッコロ、1stフルート、1stアルトサックスにsolo があります。
それ以降にsoloはなく、基本的にパートやセクションごとの動きになります。
課題曲Ⅳ.サーカスハットマーチ 音源は?
現在、吹奏楽連盟のホームページに1分程度の音源が公開されています!
フルで公開されているものはないので、また公開され次第アップします!
まとめ
印象的なタイトルの「サーカスハットマーチ」。面白い曲であると思いますが、その分
技術力(テクニック)も求められる曲かと思います。かつ、やはり”ハーモニー”も大切なので、結構難易度も高めのマーチなのではないでしょうか。
色んな解釈のサーカスハットマーチが聴けることを楽しみにしています!