こんにちは☺
こちらの記事↓では、2023年度吹奏楽コンクール課題曲の一覧と気になる部分について
大雑把に予想・解説をしました。
【音源公開】2023年吹奏楽コンクール課題曲決定 解説!ソロは?音源は?
この記事では、”第32回朝日作曲賞”を受賞した
課題曲Ⅰ行進曲「煌めきの朝」のソロや編成、作曲者についてを書きたいと思います✎
この記事の目次
作曲者の牧野圭吾さんについて
牧野圭吾さんプロフィール
2004年北海道札幌市生まれ。現在、北海道札幌月寒高等学校3学年在学中。3歳よりピアノ、エレクトーンを始める。和声法を兵井秀和氏に師事。第30回TIAA全日本作曲家コンクール室内楽部門奨励賞。音楽の勉強に励む傍ら、作曲や独奏楽器のピアノ伴奏などの音楽活動を行っている。
2023年度吹奏楽コンクール課題曲スコアよりー
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」 解説
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」 演奏時間、難易度は?
演奏時間は約3分とされており、比較的短めのマーチです。
木管楽器の連符が多いのと、あまり吹奏楽コンクール課題曲では聴きなれない
ハーモニーが多々登場しますので、そういう意味では難易度は高めと言えます。
意外に、トランペットの休みが多いのが気になりましたが、ここぞ、という時には目立ちます。
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」の特徴は?
作曲者の牧野さんはこんな風に語っています。
いわゆる「課題曲マーチ」と呼ばれる形式に則っていますが、思い切った転調やシャープ系の和音の使用など様々な挑戦がなされています。それに伴い演奏者にもそれなりの技術が要求されますが、力まずに余裕を持って演奏していただけると深みのある響きが生まれてくると思います。
牧野さんがおっしゃる通り、かなり変わった転調、和音が登場します。
なのでハーモニーを担当する、主にホルンパートの人などにとってもかなり難しい曲ではないかと思われます。
ただ、それがキマるとかなり評価は高いと思います。
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」 演奏のポイントは?
さきほど述べたように、テクニック的な事がポイントになるのはもちろん、
牧野さんはこんな風に語っています。
「行進曲というジャンルの音楽はクラリネットやトランペット等のメロディーとベースの表拍・ホルンなどの裏打ちの伴奏によって成ることが多いですが、決してメロディーだけが主役ではありません。時には対旋律やベースの動きにスポットライトを当ててあげることでより奥行きのある高揚感溢れるアンサンブル的な演奏になると思います。
ー会報すいそうがくより
メロディを目立たせるのはもちろんですが、それ以外の
対旋律、伴奏の人とのバランスで仕上がりが変わってくるでしょう。
(対旋律を担当しているのは主にテナーサックス、ユーフォニアム、トロンボーンあたりですね。)
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」編成は?
木管・弦楽器
ピッコロ |
フルート1,2 |
オーボエ |
ファゴット |
E♭クラリネット |
B♭クラリネット1,2,3 |
E♭アルトクラリネット |
B♭バスクラリネット |
E♭アルトサックス1,2 |
B♭テナーサックス |
E♭バリトンサックス |
ストリングベース |
金管・打楽器
B♭トランペット1 |
B♭トランペット2,3 |
Fホルン1,3 |
Fホルン2,4 |
トロンボーン1,2,3 |
ユーフォニウム |
チューバ |
スネアドラム |
クラッシュシンバル |
バスドラム |
ビブラフォン |
グロッケン |
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」ソロのあるパートは?
ソロは、中間部にフルート1st、その後ピッコロと、長めのソロが続きます。
かなり目立ちますし、1stフルートが終わったら間髪入れずピッコロソロが始まりますので
上手な人がパートに最低2人いないと厳しいと思います。
課題曲Ⅰ.行進曲「煌めきの朝」音源は?
現在、プロの演奏はこちらで、冒頭1分ですが聴くことができます。
ざっと全部聞いてみて、気に入ったものをYoutubeで検索してみてはいかがでしょうか。
打ち込み音源ですがフルはこちらで聴けます。
まとめ
現役高校生が作曲したという、行進曲「煌めきの朝」。
若い感性ならではの、オモシロいマーチとなっています。
色んな解釈の「煌めきの朝」が聴けることを楽しみにしています!
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