こんにちは☺
こちらの記事↓では、2022年度吹奏楽コンクール課題曲の一覧と気になる部分について
大雑把に予想・解説をしました。
この記事では、今年の「朝日作曲賞」を受賞した
課題曲Ⅰやまがたふぁんたじぃのソロや編成、作曲者についてを書きたいと思います✎
この記事の目次
作曲者の杉浦邦弘さんについて
杉浦邦弘さんプロフィール
静岡県在住。武蔵野音楽大学打楽器専攻卒業とともにフリーの打楽器奏者、スタジオ・ミュージシャンとして活動。また、管弦楽・吹奏楽・室内楽を中心とする作曲・編曲を手掛けており、「サントリー一万人の【第九】コンサート」「オリンピックコンサート」「ディズニー・オン・クラシック」など多方面でアレンジを担当。これまでに中島美嘉、平井堅、平原綾香、May J、森山直太朗、森山良子、山崎まさよし、Little Glee Monsterなど多数のアーティストのスコアを書いている。愛知県立芸術大学非常勤講師、常葉大学短期大学部非常勤講師。
2022年度吹奏楽コンクール課題曲スコアよりー
課題曲Ⅰ.やまがたふぁんたじぃ 解説
課題曲Ⅰ.やまがたふぁんたじぃ 演奏時間、難易度は?
ⅡやⅣのマーチと比べると、やはり少し複雑で、縦や横を合わせることなどが難しいと思います。
民謡ということで求められる「歌心」「表現」といった意味でも難しい曲ですね・・
演奏時間は約5分と、Ⅴを除く課題曲の中では一番演奏時間が長いです。
自由曲長めの団体には、不向きかもしれません。
自由曲はサクっといきたい!という団体にはもってこいだと思います。
課題曲Ⅰ.やまがたふぁんたじぃの特徴は?
会報すいそうがくにて、杉浦邦弘さんはこんな風に語っています。
日本固有の素材を用いて作品を構築したいという想いはいつもどこかで頭の隅にあり、今回の応募作品では民謡の宝庫である山形県の代表的な旋律を素材にして、コンクールに縁もゆかりもないおじいちゃんおばあちゃんでも孫たちの演奏を喜んでくれるような曲にしたいな、と思いました。
タイトルからもわかるように、「日本らしい」「民謡」というのがキーになってきそうです。
課題曲Ⅰ.やまがたふぁんたじぃ 演奏のポイントは?
楽譜的には、そこまで難しくないようですが、一見簡単そうに見える曲ほど表現が難しいものです。
楽譜通りの演奏だけではつまらないので、それぞれがよくかみ砕いて独創的に仕上げることが求められます。
また、打楽器のアプローチ、コントラバスの役割が重要ということも書かれています。
作曲者の杉浦邦弘さんが打楽器専攻ということもあり、打楽器が重要であることは予想できましたが、
マレットやスティックの種類を変えないでいかに多彩な音色が奏でられるか、手指の使い方を大いに研究してください。
ということも書かれています。
課題曲Ⅰやまがたふぁんたじぃ 編成は?
木管・弦楽器
ピッコロ |
フルート1,2 |
オーボエ |
ファゴット |
E♭クラリネット |
B♭クラリネット1,2,3 |
E♭アルトクラリネット |
B♭バスクラリネット |
E♭アルトサックス1,2 |
B♭テナーサックス |
E♭バリトンサックス |
ストリングベース |
金管・打楽器
B♭トランペット1 |
B♭トランペット2,3 |
Fホルン1,3 |
Fホルン2,4 |
トロンボーン1,2,3 |
ユーフォニウム |
チューバ |
ティンパニ |
スレイベル,スネアドラム |
タムタム,クラッシュシンバル,サスペンドシンバル,タンバリン |
マラカス,バスドラム,トライアングル |
グロッケン・シロフォン |
課題曲Ⅰやまがたふぁんたじぃ ソロのあるパートは?
ソロは、曲のド頭にフルートにあります。とても長く、重要なソロですね。
そして次にティンパニ、続いてクラッシュシンバルにもあります。
中間部分、オーボエにもあり、ソロではないですがそのオーボエに続き、ファゴット、1stクラリネット、
バスクラリネット、1stアルトサックスにも1人で吹く箇所があります。
soloとは書いていませんがスレイベルも大変目立ちますし、緊張しそうです!
課題曲Ⅰやまがたふぁんたじぃ 音源は?
現在、吹奏楽連盟のホームページに1分程度の音源が公開されています!
フルで公開されているものはないので、また公開され次第アップします!
まとめ
曲のタイトルから、和風な曲であることがイメージできる「やまがたふぁんたじぃ」
ですが、実際山形県の民謡と言われると、知らない人も多いのではないでしょうか。
ぜひ、実際の民謡などを聴きながらイメージを膨らましてみてください。
色んな解釈のやまがたふぁんたじぃが聴けることを楽しみにしています!